印刷の基本工程

印刷の基本工程

印刷の基本工程

印刷の種類によって工程はさまざまですが、一般的に目にしている印刷の工程はおおよそ下記の通りです。
大きなカテゴリーとして、プリプレス(PrePress)・プレス(Press)・ポストプレス(PostPress)の3つに大別されます。
  • プリプレス工程
    プリプレスは原稿を元にデザイン・文字の入力・写真のサイズや色の調整をして、印刷のデータを作るまでの工程です。印刷する前の段階で、プリプレス(PrePress)工程と呼ばれます。
    印刷がデジタル化される前は、タイプ・写植機と呼ばれる専用の機械で文字を打ち、写真をスキャンし、フィルムを作成した後、PSと呼ばれる印刷機にセットするアルミの板を作成していました
    デジタル化が進んだ現在では、文字の入力から刷版まで、ほとんどの作業がPCにより進められて、デジタルプリプレスと呼ばれています。
    出版印刷でも商業印刷でも、現在はデジタルプリプレスが主流になっています。
    デジタルプリプレスの利点は、文字の修正、カラー画像の調整や加工などが比較的容易に行うことができ、大幅な納期の短縮とローコスト化が進んでいます。
  • プレス工程
    プリプレス工程で作られた刷版を印刷機にセットし、指定の用紙にインクを転写する工程がプレス(Press)工程です。
    カラー印刷は絵の具を混ぜ合わせるように、4つの色でほとんどの色を表現し、 CMYKと呼ばれます。CMYKは、シアン(Cyan:青)、マゼンタ(Magenta:赤)、イエロー(Yellow:黄)と、キープレート(Key plate:黒)の、頭文字1字を取ったものです。ディスプレイなどはRGBレッド(Red:赤)、グリーン(Green:緑)バイオレット:Violet:紫)の3色で表現します。CMYKはRGBと比べて色域(表現できる色の大きさ)が小さくなりますので、写真プリントに比べると鮮やかさが損なわれてしまいます。
    グランド印刷株式会社では、インキの濃度、印刷時の位置合わせなどの装置を備え、ムラのない高品質な印刷と短納期をお約束します。
  • ポストプレス工程
    印刷が終了するといよいよ印刷の最終工程に入ります
    ポストプレス(PostPress)と呼ばれです。製本・加工工程とも呼ばれます。
    主に印刷されたものを印刷物の仕様に合わせて、
    • 断裁加工
    • 折り加工…2つ折り、Z折り(外3つ折り)、巻3つ折り、観音折り、巻4つ折り、8P折り、16P折り、片袖折り、蛇腹(ジャバラ折り) など
    • 綴じ加工…中綴じ・平綴じ・無線綴じ・あじろ綴じ・糸かかり綴じ など
    • 製本加工…上製本・並製本(ソフトカバー) など
    • その他…丁合い、箔押し加工、抜き型(トムソン)加工、PP・ニスびき、ポケット張り など
    などを行います。